[122]  火炎茸
01/14 23:28
以下茶番のコーナー



『言いにくいなら私に任せるデース』
コン活会議で金剛にそう言われた龍鳳。遂に執務室に呼ばれることとなった。
(私一人。多分ケッコンの話だ)
龍鳳は扉の前で深呼吸し、ノックした。

「失礼します」
中に入ると、いたのは時雨だけだった。
「龍鳳、金剛から話は聞いたよ。それで、僕から渡すことにした」
時雨はケッコンユビワを出した。
「時雨さんと、ケッコン?」
「そうだ。これを受け取れば、僕と君は家族になる。同時に君の保護にもなる」
「保護?」
「ケッコン艦は自由恋愛禁止だから他人が手を出すことは許されない。一般人が出せば訴え無しで軍に逮捕される。相手が軍人なら、憲兵事案だ」
「ア、アイエェ」
「そして恋愛禁止とは言ったけど、これは君の恋愛感情まで禁ずることは出来ない。心の中は証拠として残せないからね」
「なるほど、一騎さんへの想いとケッコンを両立できる」
「そして誰にも手は出させない。もちろん提督にだって」
龍鳳は少し考えた。
「・・・・わかりました。お受けします」

龍鳳と時雨が強い絆で結ばれました。

「おめでとう。龍鳳」
火炎茸提督が机の下から出てきた。
「おめでとうございます」
大淀が書庫から出てきた。
「おめでとう龍鳳さん」
マミ中尉が天井からリボンを伝いスルスルと下りてきた。
「執務部の皆さん!?居たんですか?」
「すまない。様子が気になったんだ。そして我が艦隊の最前線にようこそ。ケッコン艦が赴く戦場は、何時だって最も彼岸に近い場所だ。改めて気を引き締めてくれ」
「はいっ!」
龍鳳は敬礼する。そして時雨が言う。
「いいかい提督、龍鳳には絶対手を出しちゃ駄目だからね」
「わ、わかってるさ」

イイネ!(1)
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