[198]  龍鳳(火炎茸代理)
02/21 00:50
>>197

続きは茶番で。


潜水艦ズが龍鳳に報告をしていると、同席していた長門が話を遮った。
「待て、重巡棲姫がいたのか?」
しおいが答える。
「うん。あれだけ取り逃がしちゃった」
長門は腕を組み龍鳳を見る。
「こいつは」
「提督の言ってたA事案の可能性がありますね」
するとニムが言った。
「あとね、サラっちが今の話をしたら出て行っちゃった」
「は?」
長門は一瞬呆気に取られた。
「あの馬鹿!」
 

トラック島沖

サラトガは一人で逃げる重巡棲姫を追っていた。
「インディアナポリス!これ以上貴女を進ませる訳には!」
サラトガの艦攻が重巡棲姫に魚雷を放つ。重巡棲姫の周りに水柱が上がる。
「やった!」
しかし、水柱の中から砲撃が飛び、サラトガに直撃。
「がぁっ!」
(飛行甲板が損傷、機関出力低下、もう動けない!)
重巡棲姫が二本の触手砲をサラトガに向け、発射。
(これが姫の力。ここまで、なの?)

ガンッ!

砲弾が拳で跳ね返された。サラトガの前に、黒髪の戦艦が立ちはだかる。
「ナガト!」
「全速力で来た。全く勝手なことを」
その隙に、重巡棲姫の周りに深海棲艦が集まる。
「ナガト!彼女は艦隊を組むつもりよ!」
「問題ない。私達は逃げるぞ。ふんっ!」
長門が海面を踏みつけると、周囲の水が壁のように舞い上がる。それに紛れ、長門はサラトガを抱えて離脱する。
「こちら長門、サラの救出に成功した。後は任せた!」
長門達の真上を基地航空隊が通りすぎた。


『長門ハ作戦区域ヲ離脱。戦闘開始セヨ』
妖精さんの号令と共に、航空隊は魚雷を投下。敵護衛部隊を沈める。
『こちら扶桑、支援砲撃を開始します』
支援艦隊の砲撃が、更に護衛を削る。残りの敵艦は僅か姫とツ級のみ。そのツ級が突如爆発、轟沈した。
「コイツハ、ニクラシヤァ」
姫は危機を感じその場を離れる。

しかし時はウシミツアワー。負傷した重巡棲姫は速度低下。イカスミめいた漆黒の海は不気味なほど静かに揺れる。
「イヤーッ!」
姫の足元で爆発、その衝撃で足を止めた。姫の目の前でピンクの髪が浮かぶ。
「ドーモ、重巡棲姫=サン。ゴーヤでち」
伊58のアンブッシュだ。
「アイエエエ!潜水艦ナンデ!」
姫はパニックになり、触手で伊58を殴る。伊58は一足早く潜航し回避。そして姫の後ろで金髪とメガネが光る。
「ドーモ、ハチです」
「クッ!」
姫は挨拶を返さず逃走。しかし、おぉゴウランガ、見よ!伊8は魔道書を開き、自身の前に金色の巨大な魔方陣を浮かび上がらせている。既にヒサツ=ワザの準備を完了していた。
「上級雷マ=ジツ、トロン!」
魔方陣から出でる極太の雷が海面を裂き、逃げる姫を巻き込んだ。
「ガアアアアア!サヨナラ!」
重巡棲姫はしめやかに爆発四散。戦闘は終了した。

装甲破砕ギミック、解除完了。

イイネ!
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