[34]  火炎茸
11/23 05:16
おはようございます。
Eー4突入。甲が地獄と聞いたのでここも乙で。輸送作戦は1日で達成。



シャングリラ捜索任務のため、選抜メンバーは母艦『金時』に乗りマーシャル諸島へ向かった。 
一方、母艦『吉備津彦』では指令室で火炎茸提督と大淀が話す。
「ペリーヌさん心配ですね」
「心配?深海棲艦に囲まれたまま海に投げ出されたんだぞ。絶望的と言った方がしっくり来る。残酷だがな」
「そんな・・・・坂本少将にはどう言えば」
「私が直接話す。通信を繋いでくれ」

航空基地に繋ぐと、坂本少将は半日の休暇から帰っていた。
「坂本少将、貴女のご友人、ペリーヌについて話がある」
『ペリーヌ?丁度私も話そうとしたところだ。あいつが宮藤の実家に届けられてな』
「・・・・はい?」

提督はコマンダンテストを連れて半舷上陸。坂本少将と合流して宮藤診療所へ向かった。診療所の奥に案内されるとピエレッテ=アンリエッタ・クロステルマン。略してペリーヌ(28歳)が布団から上半身を起こしていた。
「ペリーヌさん!」
「コマンダンテスト!無事でしたのね!」
お互いに抱き合う二人。
「良かったな。ペリーヌ」
「その声は、坂本しょ・・・」
ペリーヌは坂本の横の提督を見た。
「坂本少佐、そ、その殿方はもしや、おっ、おっ」
「彼はただの上官だ。あと私は少将だ」

落ち着いたペリーヌに話を伺うと、彼女とコマンダンは襲撃にあってからおよそ一月の間行方不明になっていたこと、その間の記憶がないことが解った。
提督はペリーヌが何故ここに来たのか坂本に聞いた。
「あれは私が帰ろうとした時のことだ。玄関を開けたら、何と言えばいいのか、黄色い熊のような着ぐるみがペリーヌを抱えてきた。ペリーヌを受け取ると、あいつは何か喋ってたが『ふもふも、ふもっふ』て感じで何を言ってたのかは解らなかった。それでその熊は凄まじいスピードで走り去ってしまった。あれは一体何だったのだろうか?」
「黄色い熊?悪人じゃなさそうだが、少し調べてみるか」

イイネ!
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