[435]
火炎茸
09/18 23:24
>>434
貼りは浜風。
関係のない話だが、SCP日本支部は何故か軍艦の異常オブジェクトがやたらと多い。イギリスの駆逐艦、キャンベルタウンはその壮絶な最後故にSCPになっていた。こっちはダークホース枠で実装予想。
以下茶番。
ネウロイの姿は遠く離れた母艦吉備津彦からも確認できた。こちらに乗り移ったミーナが無線を取る。
「全員聞いて、ネウロイは対策法無しで勝てる相手じゃないわ。今から連絡すれば各国のウィッチが対応してくれる。何とか撤退して」
それに返事したのは金剛だった。
『断固拒否シマース』
「何ですって!?」
『今ここで戦えるのは私達だけデス。ここで逃げたら、どこかの沿岸の街が被害を受けマース』
神通が加わる。
『戦闘可能なメンバーで艦隊を組みます。ギリギリまで耐えれば民間人の避難や援軍到着まで時間を稼げます』
「それは、あまりにも無謀よ!」
ミーナの肩を大和が持つ。
「たとえ勝算がなくとも、私達は戦います。それが扶桑魂です」
ミーナは溜め息をついた。
「私も歳を取って丸くなっちゃったようね。わかった。私もネウロイ戦経験者として、出来るだけサポートするわ!」
「ありがとうございます。相手は超弩級。私も出ます!大淀さん、後は任せます」
「了解です。お気を付けて」
傾くゴールデンハインドから艦娘達が艤装を着けて退艦、神通の元へ集結する。フランシスはその後ろ姿を見る。
「ここで参加出来ないのは癪だねぇ。マスターはどうすんだい?」
ルッキーニがマストから下りてきた。
「フランシス、これ使う?」
ルッキーニは笑みを浮かべて手の甲の赤い印を見せた。マスターの証、一画使用済みの令呪だ。フランシスはその意図を理解した。
「いいねぇ!何でも言いな!」
「令呪発動!ゴールデンハインドを直せ!」
「よっしゃあ!」
フランシスが甲板を踏む。令呪の魔力がゴールデンハインドを包み、損傷が全て消えた。
「ゴールデンハインド!まだまだ戦えるよ!」
金剛の隣にいるウォースパイトは悩んでいた。
「ミーナさんの言う通り、無謀な戦いだと思うわ。私は恐い」
金剛が振り返る。
「多分皆恐いデスよ。それでも、例え負けると解ってても、出来ることはやらなくてはいけないデス。それが私達、扶桑の艦娘の指命デース」
ウォースパイトはそれを聞いて気付いた。
(そうだわ。彼女達は一度戦争に負けている。それでも最後まで戦い、抗った。それが同じイギリスで生まれた、私と金剛との違い。金剛達はもう止まらないのね)
ウォースパイトは祈るように両手を合わせた。
(でもそれは悲しいこと。私に、この戦いを止める力があれば)
同じ頃、ロンドン、ヘルシング本部の地下で贋作の聖杯が輝き、宙に浮いた。
「ん?」
見張っていたアーカードがコートを変形、巨大な手を作り聖杯を掴む。だが聖杯は手を弾き飛ばし破壊。そのまま真上へ飛び、天井を突き抜けた。
「ほう、自分の意志で行くべき場所へ行ったか」
イイネ!(2)
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