[477]  火炎茸
11/18 06:39
>>476

茶番続き
貼りは宿題と駆逐艦。しぐねぇ以外と妹に厳しい。


「さて、少し乱暴な分断をしたけど艦娘さん、あの提督のことをお話してくれない?」
エレナは榛名と摩耶に聞く。
「提督のこととは」
「そうね、率直に言うと提督にとって貴女達は兵器かしら?兵士かしら?それとも慰め役かしら?」
「おいてめぇ」
摩耶が前に出るが榛名が抑える。
「提督は共に戦う仲間です。貴女の想像しているような、私達を"使う"方ではありません」
「なるほど、人として対等な立場という訳ね。そして貴女」
エレナは摩耶を見る。
「あん?」
「貴女は私の発言の意味を理解し憤りを覚えたわね。それは彼のことを悪く言われたくないからでしょ?彼のこと、よほど好きなのね」
「な!いや、そんなんじゃねぇよ」
摩耶は赤くなった。
「それを見て確信したわ。あの提督は悪い人ではないのね」
榛名は笑って答える。
「はい、提督は私達艦娘のお父さんのような人です」
「そう、貴女達は家族なのね。うん、聞きたかった話は充分聞けたわ。ありがとう」


提督が戻り、再びオルガと対面した。
「オルガ団長、そちらの艦娘の適正管理と法令遵守は確認された。改めて仕事を依頼したい」
「俺達もその仕事を受けることにしたぜ。契約成立だ」
二人は手を取る。それを見たエレナは回想した。

少し時間を遡る。提督の視察中、オルガはビスケットとエレナに相談していた。
「こいつはここに来て一番でかい仕事だ。他の依頼は後回しになるが、見返りは充分にある。俺は受けるべきだと思う」
「でもオルガ、俺達を利用している可能性はないかい?いざとなったら俺達を盾や囮にするかも」
「そうだな、CGSの一番隊の連中のような奴ならそうするだろうが。確かに俺も軍にはいい思い出ない。だがでかいチャンスでもある」
「ビジネス相手として信用出来るかどうかの話ね。私が聞いてくるのはどう?」
「エレナさん、出来るんですか?」
「本人ではなく部下に聞くのが一番ね。私に任せて」
「解った。エレナ、やってみてくれ」

そして契約書が交わされ、提督が立ち上がった。
「そうだ、そちらのブラヴァツキー夫人」
「何かしら?」
「榛名と摩耶が世話になったようだ。今度は貴女ともじっくり話をしたい」
「えぇ、良くってよ」

提督が立ち去った後、エレナはオルガに言った。
「団長さん、少し気を付けた方がいいわ」
「何か問題でもあったか?」
「提督さんは私のことをブラヴァツキー夫人と呼んだ。彼は間違いなく私がサーヴァントだと気付いている。つまりカケラクロニクルのことを知っている」
「だが相手はプレイヤーじゃなかった。そうか、幌筵の艦隊の誰かが」
「えぇ、だから要心して」


イイネ!
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