[534]
火炎茸
01/04 18:48
茶番続き。
貼りはダブル時雨
艦娘時雨と重桜時雨は距離を詰め組み合う。重桜時雨が言う。
「私が感染したメイドはもうすぐくたばる。そうすれば彼女は消滅し、代わりに私が艦これ世界に実体化出来る!」
「紗音の命を奪って実体化するなんて、そんなことさせない!」
「それは貴女も同じでしょ?」
「何!?」
重桜時雨はニヤリと笑う。
「私は貴女のデータから生まれたから知ってる。貴女は竜宮島で生まれた人工艦娘。貴女を作る為に、そして艦娘の技術の為に犠牲になった命がある!貴女と私、何が違うというの?同じことを認めなさいな!」
「それは」
重桜時雨の言葉は全て事実だった。
艦娘を作る為の遺伝子操作、人体実験。研究の失敗で人間の少女に重大な後遺症や深海棲艦化が起こった事例もある。その結果、時雨を始めとする正常な艦娘が生み出され、少女の艦娘適性をほぼ100%見極められるようになったのだ。
時雨は下を見る。だがすぐ前を見た。
「僕、そして僕達艦娘を生み出す為に犠牲になった命がある。それは認める。だからこそ、僕はそれ以上の命を救う義務がある!それが僕の生きる理由だ!」
古明地さとりとの戦いを経験した時雨に、もはや精神攻撃は効かない。
「生きる理由ですって?」
重桜時雨は狼狽えた。その隙に時雨は重桜時雨を突き放し距離を取った。
更に
「うおおおおお!時雨ちゃん待たせたな!」
エグゼイドがクロールで泳いで来た。そのまま空中へ飛び上がりドライバーのレバーを引く。
《ガシャット!キメワザ!
MIGHTY CRITICAL FINISH!》
エグゼイドのライダーキックが炸裂。重桜時雨は回避行動、しかし艤装に当たった。
「きゃあ!魚雷と煙突が!」
「くそ!仕留め損ねたか!」
「後は僕が!」
時雨はドライバーとガシャットを取り出した。
《けものフレンズ》
「第4戦術!」
《ガシャット!レベルアーップ!
FRIENDLY NOW♪ようこそジャパリぱーく♪いつも大騒ぎけものフレンズ♪》
時雨にタイリクオオカミの耳と尻尾が生える。瞳が黄と青のオッドアイに変わった。
「私の真似をするな!」
重桜時雨が砲撃。しかし時雨は目にも止まらぬスピードで回避。一瞬で距離を詰め、爪を伸ばす。
「でやああああ!」
「何!?はああああ!」
二人は爪で接近戦、引っ掻き合いを始めた。時雨が問う。
「僕が生きる理由は語った。君はどうなんだ?紗音の犠牲にしてまで実体化して、やるべきことは何だ?」
「そ、それは・・・・」
重桜時雨は答えられなかった。彼女には生きる"理由"がないのだ。
「それが僕と君の違いだ!」
時雨が引っ掻き合いに競り勝ち、重桜時雨を吹き飛ばす。そしてドライバーに手をかけた。
《ガシャット!キメワザ!》
「野生解放!」
時雨の右手が虹色に輝き、サンドスターが放出される。体を左に向け、右手を左肩に当て重桜時雨に突進した。
「くっ!」
重桜時雨も両手をクロスし突撃する。
《KEMONO CRITICAL FINISH!》
二人の攻撃が衝突。すれ違い止まる。
「そんな・・・・私が・・・・佐世保の時雨が・・・・」
重桜時雨がバランスを崩す。体がデータへと分解される。
「でもいつか・・・・艦これに勝つ日が・・・・アズールレーンは、不滅よおおおお!ああああ!」
重桜時雨はしめやかに爆発四散!
「君にも生きる権利はあったかもしれない。でも権利だけを主張する者に紗音の命は渡せないんだ」
《GAME CREA!》
イイネ!
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