[756]
星奈
10/17 15:07
こんにちは。新幹線で戻ってます。
>>とおりすがりさん
情報ありがとうございます。ボスマスに行かなくていいんですね。
あと実は私もネルソンタッチ試してません。
貼りは、止まっちゃ駄目だ!以下茶番。
ビスマルクとバルバトスは巨大氷山を脱出。氷山は崩壊を始めた。既に艦娘母艦吉備津彦が迎えに来ていた。甲板でグシオンとフラウロスがバルバトスを迎える。
「やったな。バルバトス」
「お前またボロボロだな」
「そうだな」
フラウロスはビスマルクにも話し掛ける。
「ねえちゃんがバルバトスを助けたんだってな。ありがとな」
「当然のことをしたまでよ」
「そうか?よく見りゃお二人さん、お似合いのようだが」
「なっ!?どういう意味よ!」
ウォースパイトはビスマルクに聞く。
「深海提督バエルを倒したのね」
「えぇ、そっちは?」
「旗艦の欧州水姫を撃破したわ。提督もいない今、深海棲艦の残党は艦隊を保てず散々になるでしょう」
その時、ウォースパイトが杖を見た。
「待って、氷山から強力な魔力反応を感知したわ。何か来る」
氷山の中心から黄金の光が溢れ、吉備津彦に向かった。それはバルバトスの前で止まり、黄金の杯に変化する。
「何だこれ?」
バルバトスが聞くと、時雨が気付いて言う。
「これ聖杯だよ!」
「何それ?」
「何でも願いの叶う魔力の塊だ。何であんなところに?」
ウォースパイトが少し考えて言う。
「なるほど、この聖杯の魔力が深海棲艦が大量発生した原因。でも規模が大きくなり統率が取れなくなったから深海棲艦は提督としてサーヴァント、バエルを召喚したのね」
ビスマルクが聞く。
「これどうするんだ?」
「このまま置いとくわけにもいかないわ。ヘルシングに保管してもらうか、ここで使って消滅させるのも手ね」
それを聞きフラウロスがテンションを上げる。
「マジかよ!何でもいいのか?」
「待てフラウロス」
グシオンが止める。
「ケリをつけたのはバルバトスだ。こいつに使う権利があると思うが」
「む、そうだな」
バルバトスが聖杯を手に取る。ウォースパイトがビスマルクに耳打ちする。
(彼に任せて大丈夫ですか?)
(大丈夫よ。彼は悪用する人じゃない)
バルバトスは考える。
「俺の、願い・・・・」
気が付くと、バルバトスとビスマルクはトウモロコシ畑の側に立っていた。
「ここは?」
「俺の世界の火星だ。テラフォーミングで人の住める環境になっている。これはバイオ燃料用のトウモロコシ畑だ」
「これが火星。意外と綺麗な場所ね」
「綺麗なのか?」
バルバトスは呟き歩き出した。ビスマルクもついていくと、農家の家屋に突き当たった。
「ここだ」
栗色の毛の女性が洗濯物を干している。洗濯物の影から、同じ栗毛の少年が出てきた。
「こら暁、洗濯物で遊ばないの」
女性が少年を追う。ビスマルクは親子と認識した。更に後ろから車の音が聴こえ振り向く。金髪のスーツ姿の女性が降りバルバトスに向かって歩き出した。そして、バルバトスをすり抜けた。
「ただいま。暁、アトラさん」
「クーデリア!」
少年が金髪の女性に駆け寄る。ビスマルクは気がついた。
(私達は火星にいるんじゃない。映像を見てるだけなんだ)
バルバトスは目の前の家族に背を向けた。
「もう充分だ」
「え?本当にいいの?」
ビスマルクは呼び止める。
「彼女達は、全く知らないけど、聖杯に願うほど大切な人達なんでしょ?話したり、抱き締めたりしなくていいの?」
「いいんだ。俺は前に進み続ける。少し振り返れただけで、充分だ」
気が付くとビスマルクは吉備津彦の甲板にいた。
(戻って来た?)
バルバトスの手にあった聖杯は光の粒となって消えた。同時に、バルバトスの体も光に変わり始めた。グシオンとフラウロスも光に変わる。
「どうやら、座に帰る時が来たようだな」
「マジか。俺はちょっと暴れたりねぇな」
ビスマルクがバルバトスに言う。
「バルバトス、協力してくれてありがとう」
「あぁ。ビスマルク、泣いてるのか?」
「え?」
ビスマルクが涙を拭う。
「そ、それは、別れの時に泣くのはおかしくないでしょ!」
「そうなのか?そうか、俺は泣かないからな」
グシオンとフラウロスが言う。
「短い間だが世話になった」
「また会おうぜ」
バルバトスが言う。
「また会おう、か。進み続る限り道は続く。また何処かで会えるかもな。だからお前らも、止まるんじゃねぇぞ」
バルバトス達は光へと消えた。
ウォースパイトがビスマルクに言う。
「ビスマルク、貴女は彼にどんな想いを」
「悲しい戦士よ。想像を絶するような辛い運命を駆け抜けた。それでも彼等は戦い続けてる。私達も、立ち止まっていられないわ」
欧州鉄血前線ギャラルホルン
作戦完了 〜 Mission complete
イイネ!
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